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パンピーです。


by kilsh

ナナシノゲエム

スクウェアエニックスから初のホラーゲームが出ると聞いて結
構前から目をつけていました。

その名も「ナナシノゲエム」

全国でオンラインで通信・配信が可能なゲーム機のTS(ツインスクリーン)が
大流行している世の中で、一本のゲームが強制的に配信されてしまう。

そのゲームが配信された人間は、
一週間以内にクリアをしなければ死んでしまう。

そして主人公に、大学の先輩から一本のゲームが配信された…。


そんな感じでこの胸のビクビク感を無理矢理つづってやろうと思うのだよ。
30分もやってねーのにこのガラスの心はすでにひび割れているのだよ。ふへはうわーん。

しかも3D音なのでヘッドフォンつけろとかもう涙がちょちょぎれーん。

でも念のため反転しておいてやるんだ俺やらしいから。

↓以下反転


ちょっとした世界観のお話から始まり(3ページ分ぐらい)、
突如ファミコンのドラクエのようなゲームが配信され、ゲームを開始する。
画面はDSの起動画面のようなかたちで、ゲーム名とゲームのアイコンは
つぶれてしまっておりどんなものなのか把握することすら難しい。

ゲームを始め、町の住人に話かけてみると、
「水の神様のお祭り」といった関連ワードでの会話となる。

そのままゲームを終了すると、リコという女から
「”主人公”もオダカからそのゲーム配信されたんだ、私もオダカから配信されてやってるよー」
と話しかけてくる。

オダカとは主人公の先輩にあたり、リコの彼氏でもある。
「もう一週間も学校に来てないから様子を見てきてほしい」
と、先輩の合鍵を渡され、先輩の住むマンションに突撃することになる。
※ちなみにリコの顔は頼まれても彼女にしたくない女TOP10に入る顔である。

先輩の家のドアを合鍵で開けたらチェーンロックがかかっている。
先輩に大声で声をかけたら、しばらくしたらチェーンロックがはずされ、
走って逃げるような音が響く。

部屋に入ると、ありとあらゆる窓ガラスにガムテープが張ってあり、
外からの光がほぼ遮断されてしまっている。
若干光がもれているあたりがニクイ演出だ。

入るとすぐに目の前のスモークのかかっているガラスのドアに
手と顔をベタァっとくっつけてから走り去る影が映る。かなり怖い。

とりあえずリビングに入ってみると、これまたもれなく窓ガラスにガムテープべったり。
耳を澄まさなくともヘッドフォンから”ガチャガチャ…ガチャガチャ…」と
絶え間なく音がしている。かなり怖い。

音のするほうに近寄ってみると、ゴミ袋が揺れ動いている。
どうやら音はここが発生地点のようだ。

そこで俺は必死でゴミ箱を調べようとタッチペンでつつきまくる。
つつきまくる。色んな角度からつつきまくる。後ろに下がってつつきまくる。
ゴミ袋の上に乗ってつつきまくる。斜め横からつつきまくる。ゆうに10分はつつきまくる。

何もなかった。俺の10分を返せ。

仕方ないのでキッチンのあたりに侵入してみると、冷蔵庫のメモ書きにこんなことが書いてあった。

「魔よけの水 20リットル 8/1配送」

こんなものに手を出してしまうとはこの先輩相当病んでいるようだ。
この水は飲めばいいのか体に浴びればいいのか。
そもそもこんな貴重な詐欺商品はいったいどこを調べれば売っているのか。
是非とも知りたいものだ。

まあ、それはさておき、メモ書きを見る際に冷蔵庫をタッチしたせいか、
突然冷蔵庫が勢いよく開いて俺の心臓はコンマ1秒程度は確実に停止していたようだ。
コンマ1秒の間の記憶がないぜ。
そもそもコンマ1秒で何を考えられるんだ、疑問は浮かぶばかりだ。

突然「ピンポーン」と部屋のチャイムが鳴り響いた。
ちなみに今Enterと一緒に”」”を押したせいでPCからビープ音が鳴り響いた。
めちゃくちゃ怖かった。畜生、トラウマになったらどうすんだ。

急いで玄関に戻るも何も見当たらない。
なんだ俺の聞き間違いか、と思った瞬間、突然部屋にシャワーを浴びるような音が聞こえてくる。
近くの洗面所に入ると、目の前手洗い場に摩訶不思議な色がこびりついている。
血なのかゲロなのかよくわからんので何も恐れることはない。

目の前の風呂場に足を踏み入れた瞬間、シャワーの音が消えノズルが床に転がっている。
浴槽にもなにやら水っぽいものがたまっているようだが、
足元からヌチョヌチョ音が聞こえるせいで中身に集中できない。

特に何もないとわかったので風呂場を出て、次はすぐそばのトイレに入ってみる。
便座が下がっていたのであげてみると、そこにはホッコリとかわいいウンコが入っていた。
まさにこのゲームは俺のために、いや、このブログのためにあったとしか思えない。

とりあえず何もなかったのでリビングに戻ろうとした瞬間、突然RPGのゲーム音が流れ出した。
このとき俺はもうすでにパニック状態だ。今なら部屋中の窓ガラスにガムテープを張っても怒られないはずだ。

急いでリビングに戻ると、リビングから繋がっている廊下から音が聞こえてくる。

ドアを開け廊下に出ると、とりあえず一番手前にある扉を開いてみた。
中には割れた姿鏡がおいてあった。
何だこれは、鏡よ鏡、世界で一番イケメンなのは僕ツケメン。

とか思ってたら思いっきり鏡が倒れて果てしないガラスの爆音が耳に流れ込んできた。
すでにもう心臓はノンストップダンスである。

先月腕立て伏せを3回やったらあまりの激しい運動のせいで心臓がバクバクいっていたときぐらい激しく脈を打っている。
ああ、僕はもうだめだ。あとは腹筋が全てを背負ってくれる。

心臓が落ち着いたのを見計らい、一番奥にある部屋に足を踏み入れた。

部屋は真っ暗…

……

…………

…………………?


なんかやたら怖いというかかわいい絵がぼんやりと浮かんでいるような…?
これは狙ってるのだろうか、これみてこわいよおおおとか言ってほしいのだろうか。
どうしよう、もしかして俺、ゲーム開発陣の期待に応えられていないのだろうか。

それとも部屋が明るすぎて思った以上に怖く見えないのだろうか。
僕の感性は正常なのだろうか。

とか思ってたら突然自分のTSにゲームが配信されてきた。
RPGの中は真夜中である。町の中も無人だ。

ただ、道具屋に一人だけたたずむおっさんがいた。

「水なんちゃらかんちゃらのなんちゃらかんちゃらは奥でやっているよ」(うろ覚え)

だそうなので一番奥に行ってみた。
8人ぐらい固まって湖を眺めている。
一番奥にいた神殿にいそうなオッサンに話しかけたら、
参加するにはたいまつを持ってこなきゃダメダメ!みたいなことを言われたので、
町でなにやらピンボケしてるオッサンがいるのでそいつに話しかけた瞬間もとの3D画面に戻った。
気づけば主人公は懐中電灯を手にしている。

あまりの非常識っぷりに俺の頭はもうついていけない。
なんで…?じゃねーよお前頭沸いてんのか別にお前が懐中電灯を手にして
目の前に突然つぶれた人形みたいな絵が壁にかかれてたからびびってるわけじゃねーよ!

あと横からポチャンポチャンとか水が滴ってる音出してんじゃねーよこわくねーよ!!

見回してみたところ、梯子があるぐらいでそれ以外は特に目新しいものも見当たらない。
まあ、なにやら結末は見えている気がするが、とりあえず梯子を上ってみる。

上り終えた直後に目の前に海賊船みたいな絵が壁に描かれていた。
正直こっちはほほえましいだけでなんともいえない感じで浮いている。

視線を右に移すと、タオルケットに頭から身を包んで壁の端っこに背中を見せて座っている、
先輩らしきものがいた。

近寄って触ってみると、ムービーでタオルケットがはがれ落ち、
全身から水を滴らせている先輩の死体が倒れこんできた。



ここで本来はギャーとかなるんだろうけど、
タオルケットをかぶってやたら丸っこくて壁の端っこで背中向けて座ってるもんだから、
俺の頭の中じゃもう「毒男」のイメージしかなかったから驚くも何も逆にちょっと面白かった。


僕の予想では後輩をゲームでびびらせようと一週間必死で部屋中にガムテープ張ったり怖い絵を書いたりゴミ袋に動くおもちゃ入れたり、それっぽいことを色々して、
ようやく後輩が来たってことでお湯出す暇がなかったから急いで水シャワーを浴びて一番奥の部屋に駆け込んでタオルケットかぶってみたはいいけど、
ネタの仕込みのために飯もまともに食っておらず、夏とはいえ水を頭からかぶって全力疾走したから部屋の端っこで心臓麻痺かなんかになっちゃって力突き立ってことで水も滴るファイナルアンサー。

まあ、若干怖かったのでもうやりません。


とまあ、ネタ満載で書いてみたけど実際やっぱり怖いっちゃ怖かったです。
それよりも動いてたゴミ袋の中身が気になりすぎて
割と他はどうでもよかった感はある。

まあ二度とやりません。
by kilsh | 2008-07-09 01:39 | NINTENDO DS